衝撃的瞬間
TVの番組で
カメラが捉えた決定的瞬間!なんて番組がある。
よくもまあ、あんな瞬間を捉える事が出来たなぁ~
なんて思う映像やら、ちょっとわざとらしい映像まで・・・
動物の行動なんかでもそういう瞬間はカメラで捉えられていたりして、魚では船べりから手を出していたら
ターポンがジャンプして手に噛みついた映像を見た事がある。
釣りをしていると時として思わぬ魚の行動に驚かされる事もしばしば。
パヤオでマグロを串刺しにして捕食するカジキや、GTに追われ空を飛ぶ2kgクラスのアオリイカ。
特に捕食に関しての行動というのは我々の想像を遥かに超えたものがある。
今日もそんな光景を目にした。
会社の前の川で
「パシャッ!」という水音が聞こえた。
音の大きさと音色?からして、ボラ等の細長い魚の出す音ではなく、表面積の広い魚、ガーラーやチヌのジャンプして着水する音が聞こえたのだ。
水面に目を落とすと収まりつつある波紋の中に1匹のミナミクロダイの姿があった。
この位のサイズの奴ね
彼?は護岸の水面付近を泳ぎながらしきりに水面上を意識している。
つまりはやや上を向きながら護岸に沿って泳いでいる。
理由はすぐに解った。
水面から20cmほど上にカニがへばりついていたのだ。
恐らく彼はそのカニを捕食しようとしたのだが、失敗して水面上に逃げられてしまったのだろう。
流石のミナミクロダイも餌が陸上に居るのでは手出しは出来ない。当然、カニもその辺は心得ていて逃げたのであろう。
諦めきれないミナミクロダイは
ジャンプをしてカニに体当たりをし、カニを水中に落下させて捕食したのだ!!
例えばアマゾンに生息するアロワナなどは水面上の木の枝にとまっている虫をジャンプして捕食する事が知られてる。
しかし、それは彼らの体型や口の形がそういう捕食が出来る様に特化しているから出来るのであって、普段は底の餌を漁っているミナミクロダイがそんな行動を取るとは予想だにしなかった。
水面に浮いている餌は喰うだろうが、捕食の為にジャンプまでするのかと・・・
正に衝撃的な瞬間だった。
魚の行動にはまだまだ我々の想像を超えた行動があるのかも知れない。
それを考えると何やら楽しくなってきた。
新しい発見はまた引き出しの中身を増やしてくれる事になりそうだ。
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